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外壁や屋根工事の際に見かける電線の「防護管」とは何ですか?

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防護管(ぼうごかん)とは、外壁塗装や屋根の改修工事などで足場を組み立てる際やクレーン作業を行う際、建物の周囲にある電線に作業員や資材が接触するのを防ぐための「黄色いカバー」のことです


安全な作業環境を整えることは、質の高い改修工事につながります。作業員が事故の不安なく施工に集中できることが、結果として細部まで行き届いた美しい仕上がりへとつながるからです。ここでは、その安全確保に欠かせない「防護管」の役割や法規について詳しく解説いたします。


1. なぜ防護管が必要なのか?(目的と関連法規)

防護管を取り付ける最大の目的は、「作業員の感電事故の防止」「停電などの公衆災害の防止」です
特に電柱の高い位置を通る高圧線(6,600V)に触れてしまうと、重大な感電事故につながるだけでなく、変電所の安全装置が働いて地域一帯が広範囲で停電するなど、社会的に大きな影響を与えてしまう恐れがあります

【法的な位置づけ】

安全を確保するため、防護管の設置は以下の法律やガイドラインでも強く求められています。

・労働安全衛生法:
作業員の感電を防止するため、電線に接近する作業では「絶縁用防護具」や「囲い」などを設けることが法的に義務付けられています
。防護管等はこの厳しい基準に適合した製品を使用します
・建設工事公衆災害防止対策要綱:
国土交通省が定める要綱においても、上空の電線(架空線)の損傷事故を回避するため、絶縁材の装着など必要な措置を講じることが規定されています


2. 防護管の取り付け・取り外しにかかる費用と日数について(有償)

防護管の設置(および撤去)は、電力会社への正式な申請と、専門業者による施工が必要となるため、有償(有料)となります。
お住まいの近くにある電線は、電力会社の所有物となります(※1)。そのため、原則私たちが直接触れたり、管を勝手に取り付けたりすることはできません。
管轄の電力会社に「安全防護具の取付」を申請し、電力会社の専門業者が施工(取り付け、および工事完了後の取り外し)を実施します。この施工には、費用(有料)が発生いたします。


*1: 所有権の境界線は、通常、引き込み線の家屋側ケーブル端から被覆線の輪の中央付近までとされています。

事前に防護管についてご説明させていただくのは、お客様のお住まいと周辺環境、工事を行う作業員の安全を守る安全配慮義務が法的に定められ、不可欠な措置であること。そして、防護管を取り付ける施工が電力会社の管轄であり、有償となってしまうことを、あらかじめ正しくご理解いただくためです。


3. 現場に合わせた防護管の種類

現場の電線や設備の形状に合わせて、主に3つの防護方法を使い分けて安全を確保します

・防護管(線路防護):
直線的な電線を覆う、最も一般的な筒状のカバーです
。遠くからでも視認しやすい黄色で、電線の太さに合わせて取り付けます

・ジャバラ管・防護シート(縁線防護):
まっすぐな防護管を取り付けられない曲がりくねった箇所や、お住まいへ引き込まれている線(引込線)の接続部などに柔軟に巻き付けて使用します

・防護ネット(機器防護):
電柱の上にある変圧器や開閉器などの機器本体をすっぽりと囲い込んで覆うメッシュ状のネットです

3. お客様へのお願いとご注意事項

・あくまで「危険を知らせる目印」です
防護管を取り付けているからといって、電線に絶対に触れて良いわけではありません。作業員が安全に足場を組むための「目印」として機能するものですので、ご自宅の敷地内であっても故意に触れたりしないようお願いいたします

・着工前の余裕を持った手配
電力会社への防護管取り付け申請から実際の設置までは、各所の調整を含めて「約3週間程度」の日数を要します。着工日に遅れが出ないよう、事前の現地調査で電線の位置をしっかりと確認し、余裕を持った手配を行っております。