アパート・マンション・ビル・工場・住宅の外壁塗装、改修工事は八王子のリフォームステーション泉建装にお任せください。
台風や集中豪雨による雨漏りというと、「屋根から水が入る」ことをイメージする方が多いかもしれません。
しかし実際には、バルコニーやベランダの排水不良がきっかけとなり、建物内部へ大量の雨水が入り込むことがあります。
泉建装でも、台風や大雨の時期になると、バルコニーや排水口まわりのトラブルによる漏水を確認することがあります。
今回は、八王子市内で実際に対応した住宅の事例をもとに、
を、実際の建物構造も交えてご紹介します。
ある早朝、以前からお付き合いのあるお客様から、
「1階の天井から、ものすごい量の水が漏れている」
との連絡をいただきました。
室内では、階段周辺の天井などから大量の雨水が流れ落ちている状態でした。
【実際の漏水動画】
バルコニーの排水不良により、1階天井から大量の雨水が漏れていた当時の状況です。
このような状況を見ると、
「屋根が壊れたのでは?」
「防水が切れたのでは?」
と考えてしまうかもしれません。
しかし今回の場合、直接のきっかけとなったのはバルコニーの排水不良でした。
現地を確認すると、バルコニーの排水口付近が塞がれ、降った雨を十分に排出できない状態となっていました。
通常であれば、バルコニーに降った雨水は排水口から外部へ流れていきます。
ところが、排水口が塞がれた状態で強い雨が降り続いたことで、
入ってくる雨水の量に対して、排出できる水の量が不足する状態
となりました。
その結果、バルコニーに雨水が溜まり、水位が上昇。
本来であれば雨水が入り込まない場所まで水が達し、建物内部へ大量の雨水が流入してしまいました。
排水を妨げていたものを取り除くことで、バルコニーの排水機能そのものはその場で回復しました。
しかし、今回の漏水はそれだけでは終わりませんでした。
今回のお客様は、以前から泉建装で対応していた既存のお客様でした。
そのため、
などをあらかじめ把握していました。
「1階のこの位置から大量に水が出ている」
という連絡を受けた段階で、建物の形状や漏水位置などから、
バルコニー周辺の排水に何らかの異常が起きている可能性
をある程度想定することができました。
そのため、現地到着後すぐに想定箇所を確認し、排水不良を発見。
到着からおよそ5分程度で、雨水が流入する原因となっていた排水不良を解消することができました。
ただし、これは「雨漏りの原因は5分で分かる」という意味ではありません。
雨漏りは、雨水が侵入した場所と室内で漏れている場所が離れていることも多く、原因の特定に時間を要する場合があります。
今回は、
過去から建物を把握していたこと
+
漏水している位置
+
建物の構造
+
大雨という発生条件
などから、原因候補を早い段階で絞り込むことができた事例です。
今回の建物は、一般的な2階建て住宅とは少し異なる構造でした。
イメージとしては、まず、
「1階建てRC造・陸屋根の建物」
を想像していただくと分かりやすいと思います。
その1階RC造の上に、さらに木造の2階部分が載っている構造です。
つまり、
1階:RC造
2階:木造
という構成です。
2階木造部分の床下には、1階RC造の上部となる水平なコンクリートスラブがあります。
そのコンクリートスラブの上に木造の床組みが設けられ、その上に2階の床があります。
今回の漏水で特に重要だったのが、バルコニーと2階木造部分の床下との高さ関係です。
バルコニーの床面と、2階木造部分の床下がほぼ同じ高さにあるため、バルコニーの排水が追いつかず水位が上昇すると、その雨水が2階の床下側へ流れ込むことができる構造となっていました。

【バルコニー排水不良による漏水の構造断面図】
バルコニーの排水不良によって雨水が2階木造部分の床下へ流入し、1階側へ漏水した状況のイメージ図です。
今回の大雨では、バルコニーの排水口が塞がれ水位が上昇したことで、2階木造部分の床下へ大量の雨水が入り込んでしまいました。
ここが今回の建物の大きな特徴です。
1階RC造の上部だけを見れば、陸屋根に近い水平なコンクリート面です。
しかし、その上には木造の2階部分があります。
つまり、この場所は通常、
雨が降り込むことを想定した場所ではありません。
一般的な陸屋根であれば、屋上に降った雨水を外へ排出するために、ドレンなどの排水設備が設けられています。
ところが今回の場所は、あくまでも2階木造部分の床下です。
本来、雨水が大量に入り込むことを想定した空間ではないため、溜まった水を外部へ排出するための設備は設けられていません。
そのため、イメージとしては、
「排水口のないプールに水が入り込んでしまった」
ような状態になりました。
バルコニーの排水不良を解消したことで、新たに雨水が流入し続ける原因は止めることができました。
しかし、その時点ですでに2階床下には相当量の雨水が入り込んでいました。
そして、その水には正常な排水経路がありません。
そのため、
などから、水圧によって徐々に下へ抜けていく状態となりました。
お客様のお話では、排水不良を解消した後も、約2時間にわたり1階側への漏水が続いたとのことでした。
ここから分かる大切なことがあります。
雨漏りの「原因を止めること」と、すでに建物内部へ入ってしまった水をなくすことは別の問題です。
原因を解消したからといって、すぐに室内側の漏水が止まるとは限りません。
2階床下に溜まった雨水は、コンクリートのひび割れや配管孔などから1階の天井裏へ抜けていきました。
しかし、雨水はその真下だけに落ちたわけではありません。
1階の天井は、RCスラブの下に吊木と木下地が組まれ、その木下地に天井材が張られている構造です。
コンクリート側から天井裏へ抜けた雨水の一部は、天井材の上面へ落ち、そこから周囲へ広がりました。
その結果、
水が建物内部へ入った場所と、室内で雨漏りとして現れる場所が一致しない
状態が発生しました。
実際に今回の建物でも、1階では複数箇所から漏水が確認されました。
雨漏りでは、
「ここから水が落ちているから、この真上が原因だろう」
と単純に判断できないことがあります。
水は建物内部の梁や下地、天井材などを伝って移動するため、雨水の侵入口と漏水箇所が離れる場合があるからです。
今回の建物構造そのものは特徴的でした。
しかし、
バルコニーやベランダの排水口が塞がり、大雨の際に水が排出できなくなること自体は珍しいトラブルではありません。
泉建装でも、台風や大雨の時期には同様の排水トラブルを確認することがあります。
排水口を塞ぐ原因には、例えば、
などがあります。
普段の雨量では問題なく排水できていても、台風や集中豪雨で一度に大量の雨が降ると、
「入ってくる水の量 > 排水できる水の量」
となり、突然バルコニーに水が溜まり始めることがあります。
そのため、
「今まで一度も雨漏りしていないから大丈夫」
とは限りません。
台風が近づいてから屋根に上ったり、高所で作業をしたりするのは危険です。
天候が悪化する前に、安全な範囲で確認してください。
今回の事例からも、特に確認していただきたい場所です。
排水口の周辺に、
がないか確認します。
また、水を流した際に極端に排水が遅くないかも確認しておくとよいでしょう。
雨樋は、屋根から流れてきた大量の雨水を集め、安全に地上へ排出するための重要な設備です。
などがないか確認します。
雨の日に雨樋の途中から大量に水があふれている場合は、正常に排水できていない可能性があります。
安全な場所から目視できる範囲で、
などがないか確認します。
ただし、確認のためにご自身で屋根へ上ることはおすすめしません。
台風時は通常の雨とは異なり、強風によって横方向などから雨水が吹き付けます。
などにも注意してください。
台風では雨だけでなく、強風による飛散物も問題になります。
植木鉢、木材、園芸用品、物干し用品など、風で飛ぶ可能性があるものは、あらかじめ安全な場所へ移動しておきます。
自宅を傷つけるだけでなく、近隣の建物や車などへ飛んでいく可能性もあります。
雨が止んだ後も、
などがないか確認してください。
今回の事例のように、原因となる雨水の流入を止めても、建物内部にすでに水が入っていれば、その影響はしばらく続く場合があります。
また、表面上は乾いたように見えても、
断熱材や木下地など、普段見えない部分が濡れている可能性
もあります。
雨漏り対応で重要なのは、
「水が落ちている場所だけをふさぐこと」ではありません。
泉建装では、
症状を確認する
↓
建物の構造を確認する
↓
雨水が入った可能性のある場所を考える
↓
侵入経路を調べる
↓
原因を止める
↓
建物内部への影響を確認する
↓
必要な修繕範囲を判断する
という考え方で対応しています。
目に見える症状だけではなく、なぜその症状が起きたのかを考えることが重要です。
今回も、
「1階の天井から大量に水が出ている」
という症状だけを見れば、その真上に原因があるように思えるかもしれません。
しかし実際には、バルコニーの排水不良と、この建物特有の構造が組み合わさって発生した漏水でした。
今回の漏水では、修繕について保険を利用できないか、保険会社にも相談しました。
しかし、今回加入していた契約内容では、この漏水について補償を受けることができませんでした。
「大雨による被害なら火災保険が使えるのでは?」
と思われる方もいるかもしれません。
しかし実際には、
などの補償内容や適用条件は、加入している保険によって異なります。
事故が起きてから初めて確認して、
「この被害は対象外だった」
と分かることもあります。
そのため、台風や大雨への建物対策とあわせて、現在加入している保険について、
などを、あらかじめ保険会社や保険代理店へ確認しておくことをおすすめします。
※保険金の支払い可否は、契約内容や事故原因などによって異なります。具体的な補償内容については、ご加入の保険会社・代理店へご確認ください。
今回のような排水トラブルは、戸建住宅だけに起こるものではありません。
特に、
などでは、所有者や管理者が定期的に確認しておくことも大切です。
入居者がいる建物であっても、バルコニーや共用部分の排水状態まで常に確認されているとは限りません。
また、空き家や長期間不在となる住宅では、漏水が起きても発見そのものが遅れる可能性があります。
A.必ずしも屋根とは限りません。
バルコニー、外壁、サッシ、雨樋などから入った雨水が建物内部を伝い、離れた場所から雨漏りとして現れる場合があります。
A.建物の構造や防水の状態によっては起こる可能性があります。
排水できない状態で雨水が溜まり、水位が通常より高くなることで、本来は継続的に水が触れない部分まで水が到達することがあります。
A.すでに建物内部へ水が入っている場合、流入原因を止めても、内部に残った水が排出されるまで漏水が続く場合があります。
今回ご紹介した事例でも、排水不良を解消した後、約2時間にわたり漏水が続きました。
A.まず、
などを、安全な範囲で確認してください。
屋根など高所へ上る必要がある確認は、ご自身では行わないことをおすすめします。
A.原因や建物内部への影響によって異なります。
天井材や断熱材、木下地などが吸水している場合もあるため、漏水量が多かった場合や雨染みなどが残っている場合は、内部への影響も確認した方がよいでしょう。
◆八王子市館町 雨漏り診断&解決策とサッシ交換や外壁塗装などの改修工事のご紹介(八王子市居住環境整備補助金利用)
この記事では、雨漏りのご相談から、調査、解決方法などを実際に2021年5月31日より9月3日にかけて、館町のT様邸の改修工事(外壁塗装、内装、漏水修繕等)を施工した例を参考に、ご紹介いたします。 また、こちらの工事は、八 … 続きを読む